私は、これまで自画像は40代に一度作っただけで、その後、自分の顔を描く気になれないまゝ歳月がすぎ、今60代最後の歳を迎え、"WHO ARE YOU? お前は誰だ?"と問いながら自分の顔に向き合い、どうしても今一度自画像を描いておきたくなり描き始めたのですが、自分の顔の心地悪さに唖然としながらも、遠い道程を歩いてきた私の今までの所業の数々、その多くは、ひとの魂を傷つけてきた、苦い、心が軋むような哀しみが皺の一本一本に刻印されているかと思うと、厭らしい程、いとおしくも思え、行先のない地図の中を彷徨うように、皺の流れを辿り"WHO ARE YOU?"と呟きながら、長い長い旅をしてきたような気がします。又、そろそろ旅に出掛けなければいけない"刻"が来たのかもしれません。何処へ……
Atomic EnergyからPrimitive Energyへ。